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青春18きっぷの旅

  近江商人屋敷を巡る 
 2017. 9.1(金)快晴

 大阪狭山市の熟年いきいき事業実行委員会が主催する「青春18きっぷ日帰りの旅」の募集を市の広報紙で知り、先着順ということだったので、すぐにはがきを投函した。

 幸いに40名の枠に入り、8月21日までに参加費用5,370円を直接、事務所に行き、支払った。内訳は3,000円(3回分)と2,370円(青春18きっぷ1回分)だ。

  《近江商人屋敷などの見学》 

 (行程)
(往路)
 金剛駅 8:29 発(各停)~8:51着
 JR三国ヶ丘駅 9:17 発(関空快速)~9:45着
 大阪駅 10:00 発(長浜行き新快速)~能登川駅 11:09 着
 近江鉄道バス 11:45 発~金堂バス停 11:55 着

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 滋賀県東近江市の五個荘金堂地区

 国の重要伝統的建造物群保存地区に平成10年12月25日に選定された
(選定の理由)
「金堂の町並みは古代条里制地割を基礎に、大和郡山藩の陣屋と社寺を中心に形成された湖東平野を代表する農村集落で、加えて近江商人が築いた意匠の優れた和風建築群の歴史的景観を保存し、わが国として価値が高い」
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 近江商人博物館
 一階にあるレストラン「紫陽花」で昼食をとる
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 大城神社の祭りは、近江商人の旅姿で4月の第2日曜日に開催される。
 9月15日に幕末の万延元年に建築された「万延楼」と称する曳山(ひきやま)が出る。
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金堂地区のメインストリート、祭・馬場通りは道幅が広くとってある
 馬の競走を行ったという
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 屋敷の前には、一間幅の水路が走る

 【外村繁(とのむらしげる)邸】

 本家の4代目外村宇兵衛の妹みわに婿養子の吉太郎を迎えて分家したのがはじまり。東京日本橋と高田馬場に呉服木綿問屋を開き、活躍した。

 吉太郎の三男が私小説家として知られる外村繁(1902~1961)。繁は一時、家業を継ぎ商人となるが、文学を志し、弟に家業を託す。

 「草筏」「筏」「花筏(はないかだ)」など近江商人を題材にした小説や自らの人生を綴った数多くの作品を残した
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 土蔵は外村繁文学館となっていて、繁の生い立ちや小説の原稿などを展示している
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 「筏」三部作と「花筏」の原稿
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 庭には「むべ」の木が生えている
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 川戸(かわと)
 屋敷の入口には、水路の水を引き入れた川戸がどの家にもある
 石段が作られていて、ここで野菜などを洗っていたのだろう
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 屋敷に上がって、見学する
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 近江商人の像がある
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 【外村宇兵衛邸】 

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 初代外村宇兵衛(1777~1820)は、近江商人であった六代目外村与左衛門の末子。独立して呉服を扱う。東京・横浜・京都・福井などに支店を持ち、呉服類の販売を中心に商圏を広げ、明治期には全国の長者番付に名を連ね、近江を代表する豪商として地位を築いた。

 母屋は万延元年(1860)の建築。外村繁邸の本家にあたる。
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 蔵の2階には、天井から吊った収納の工夫がみられる
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 壁に造られた棚には、祝い事に用いた什器が並ぶ
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 庭に立つ近江商人の像
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 広い庭園には池が巡らしてあり、高い木の上では、業者が枝の剪定作業中だった
 【中江準五郎邸】

 昭和初期、朝鮮半島や中国で三中井(みなかい)百貨店を築いた中江家4兄弟の末の準五郎の本宅。1934(昭和9)年に三中井百貨店を創業し、約20の店舗を経営し、百貨店王と呼ばれる。

 蔵の中には、五個荘が生んだ郷土玩具の小幡人形や全国の土人形を展示している。
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 中江4兄弟の写真
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 在りし日の三中井百貨店
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 小幡人形
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 【弘誓寺(ぐぜいじ)】

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 弘誓寺の前の水路を泳ぐ緋鯉
 大きかった!
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 浄土真宗大谷派の寺院
 那須与一の孫、愚とつ坊(ぐとつぼう)の開基といわれ、正応3(1290)年に創建される。

 現在の本堂は、宝暦5(1753)年に再建されたもので、規模が大きく、大屋根は御坊格寺院の本堂に匹敵する大きさだ。国の重要文化財。
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 表門
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 瓦には、那須与一に由来する扇の紋が入っている
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 金堂地区の案内板
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 ぐぜい寺の大屋根がそびえていた

(復路)
 プラザ三方よしバス停 15:09 発~15:20着
 JR能登川駅 15:31 発~16:42 着
 大阪駅 16:56 発 関空快速~三国ヶ丘駅17:24着 (解散)

 初めて近江の五個荘金堂地区を訪れた。近江商人の三軒の屋敷を一般公開している。一行は現地ガイドの案内で、2つのグループに分かれて、見学して回った。ガイドもベテランのようで、詳しく案内してくれた。どっしりとした屋敷で、あちこちに工夫がしてあった。たとえばふすまのレールの部分は、すり減ると、そこだけ交換できるようになっている。商人の知恵といえよう。

 金堂地区は水路が設けられていて、弘誓寺の周辺には大きな鯉が泳いでいた。町の中に水路が巡らされている情景は、不思議と心が癒される。

 往復のJRの電車からは、早くも刈り取られた田や黄金色に色づいた稲を見ることができ、さすが近江は米どころだと実感した。

 あと2回行われる日帰り旅が楽しみだ!

 

by rockyj | 2017-09-06 11:14  

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