北八ヶ岳 天狗岳
2017. 7.1~2
日本百名山の山旅は、昨年の10月で無事に終えたが、やはり、山小屋に泊まる山旅は、まだまだ続けていきたい。
ということで、パステルの『北八ヶ岳・天狗岳』のツアーに申し込んでおいた。
6月は近畿地方は梅雨入りしたというのに、2週間ほど雨が降らない「空梅雨」だったが、下旬から天候不順となり、トレーニングで金剛山に出かけるタイミングを失ってしまった。
日々のウオーキング程度の運動量で、今回のツアーに出かけることとなった。
7月1日(土)
大阪駅桜橋口にAM7:15の集合だったが、5分遅れて到着する。集合時刻に遅れることは、2日前に会社に電話を入れていたのだが、環状線の福島駅に電車が着いた時に携帯が鳴り、添乗員からの電話だった。
集合場所で添乗員に「会社には遅れますという電話を入れていたのだが」と話すと、「聞いていませんでした」との返事だった。ほかの客は既にバスに乗車していた。
隣の男性は、阪急の仁川(にかわ)に住んでいて、10年前に百名山は終えたという78歳の方だった。
京都の竹田からのお客を乗せて、添乗員からあいさつがあった。今回は男性13名、女性10名の計23名で、女性が少ないというのは珍しいとのこと。添乗員は若い人と、年長者の女性二人。こちらの組み合わせの方が、私は初めてだった。
現地ガイドは駒ケ根SAから乗り込んでくる。
高速道路を諏訪インターで下りて、長野県茅野市に入り、ここから渋の湯の先にある「奥蓼科(たでしな)温泉郷」をめざして、ぐんぐん高度を稼いでいく。
アルピコバス 渋の湯線の終点のバス停
バスを降りて、登山の準備をする。雨はまだ降っていなかったので、雨具はつけなかった。
14:20 登山開始。5つのグループに編成して、私は3班に入る。休憩ごとに班の順番が入れ替わっていく
予定では、「渋の湯」の登山口から約3時間で、山小屋に着く
「渋御殿湯」は1880mの高所にあり、千年の歴史のある旅館だという。武田信玄公が戦で傷付いた傷病兵を治癒したと伝わる名湯。
昭和28年に発掘された新湯「渋長寿湯」は、泡立ちのする特殊噴泉で、入浴の快さは他に比類なきものと記されているという(「渋御殿湯」のHPより)
激しい流れの川を渡って、登山道に入っていく
昨日はかなりの雨が降っていたようだ
登山道は結構、大きな石がごろごろとあり、石の上に乗ったり、横を通ったりしながら行く。
やがて、木を渡した木道もあちこちにあり、濡れているので、滑らないように気を付けながら登っていく
16:50 登山道を水が激しく流れ下っていく
16:52 濡れた石で滑らないように注意しながら、さらに登っていく
《黒百合ヒュッテ》
17:00 宿泊する「黒百合ヒュッテ」に到着した。
標高2,400mの黒百合平にあり、この山小屋は、今年、創業60周年を迎えるという。
小屋のHPによると、イベントとしてミニ・コンサートをするのが伝統なのだという。
7月8日(土)アンデス高原の笛・ケーナの夕べ
8月19日 フルートとギターの夕べ
9月9日 ジャズの夕べ と予定が記されている。
小屋は通年営業、素泊まり5,300円より、一泊二食付き8,300円より、となっている。
かつては宿舎の周囲は、黒百合が群生して咲き乱れていたが、鹿の食害でほとんど全滅の状態となったという。
テント泊の登山客もいる
ストレッチを入念にしてから、宿舎に入る。2階の大広間が今夜の寝場所だ。
雨に濡れた雨具、帽子、汗ふきタオル、手袋、スパッツ等を乾燥室に吊るし、ザックから必要な品物を取り出して、2階の大広間に持っていき、自分の寝場所を確保した。ザックは2階の寝場所に持ち込みは禁止となっていたので、不便ではある。
17:30 夕食 メインはハンバーグだったが、あまり食欲が湧かなかった
《山小屋の情景》
「黒百合」の文字は、京都の書家の書いたもの
マッキンリーに消えた登山家の色紙
高名な山岳写真家 白籏氏の大きく引き伸ばした山の写真もある
酒飲みには、心にしみいる名言
小屋番頭として働く青年を撮らせていただいた
朝食の用意が整った食堂
5:30 朝食 これは完食した
早朝のヒュッテの建つ黒百合平の情景
出発を待つツアー一行
この後、準備運動をしていざ出発‼
ミツバオーレン
イワカガミ
8:09 東天狗岳は岩稜の山頂だ
8:33 西天狗岳(2646m)
一面、ハイマツの平坦な山頂
8:56 下山のルートは、急な下りで、しかも石がごろごろとある危険なところだった
9:05
9;28
10:56 分岐地点で休憩する
11:52 西天狗岳の登山口、唐沢鉱泉に下りてきた
唐沢鉱泉は趣のある宿舎だ
前にある川で、登山靴の靴底の泥を洗い落とし、雨具のパンツを脱ぐ
この後、バスに揺られて日帰り温泉へ向かい、二日間の汗を流した。休憩室で飲むビールは、実に美味しかったです‼
《まとめ》
百名山の一つである主峰、赤岳を擁し、硫黄岳を含めて、荒々しいイメージがある南八ヶ岳に比べると、美しい原生林と白駒池、みどり池、雨池などの湖沼が広がる北八ヶ岳は、女性的なイメージがある。
北八ヶ岳の山小屋も黒百合ヒュッテ、オーレン小屋、山びこ荘、しらびそ小屋、白駒荘、麦草ヒュッテとたくさん点在している。今回の山旅では、黒百合ヒュッテにとまったのだが、また、いつか、さらに北八ヶ岳の温泉巡りをしてみたい。
夏沢峠には、夏沢鉱泉と本沢温泉があるし、天狗岳登り口の渋の湯、下山口の唐沢鉱泉、さらに渋川温泉、横谷温泉、乙女滝温泉などと、茅野市には多くの温泉が湧き出している。
自宅には午後9時過ぎに帰り着く。いつもよりも1時間早かったのはありがたかった‼
by rockyj | 2017-07-04 11:29