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西田 聖志郎

六月燈の三姉妹
2015. 6.28(日) 晴

「六月燈」(ろくがつどう)というのは、鹿児島県人以外の方には、何のことか分かっていただけないと思うので、ここで説明しておきます。

六月燈は、鹿児島県内の神社・寺で旧暦6月、現在は7月にそれぞれの日程で行われている祭りで、たくさんの露店が立ち並んで、人々が集う。鹿児島県では「ロッガッドウ」の呼び名で親しまれている。木の枠に絵を描いた紙を張り付けた大きな燈篭が飾られるのが特色だ。

薩摩藩二代藩主の島津光久が上山寺新照院に観音堂を建立して、供養のために燈篭を灯したのを領民たちが見習ったことが始まりといわれる。

7月15日と16日に行われる照国神社の六月燈は、県内で最大規模のものとして、有名である。

映画「六月燈の三姉妹」が21日夜にWOWOWで放送されたのを録画予約しておいた。因みに我が家では新聞購読をやめたが、映画を見たいのでWOWOWを契約している。

《老舗和菓子屋「とら屋」の家族関係

⦅結婚も 家族も 商店街も 幸せになるには、努力と協力が わっぜ 必要なんです⦆

母 中薗恵子(53)は二人目の夫、有馬眞平(54)と離婚したが、眞平は菓子職人として同居している。長女の静江はダメ夫と離婚して実家に出戻っている。吹石一恵扮する次女の奈美江(32)は嫁姑問題で離婚調停中で、東京から戻ってきた。三女は結婚直前に婚約を破棄して、現在は妻子ある会社の上司と不倫中というように、どの女性も男女の問題で悩んでいる。

物語は東京から一時的に戻ってきた次女と、彼女を追いかけてきた税理士事務所を経営する夫の平川 徹(44)とのことを縦軸とし、商店街の活性化のために家族が協力して取り組む姿を横軸に展開していく。

劇中、長女が家族の離婚歴を話題にしたときに母親役の市毛良枝が「 いっそ屋号を変えるね、〈とら屋〉から〈ばつ屋〉に」と話したときは思わず吹き出してしまった。その明るい性格の母親も、三女が長女から不倫相手と別れるように言われて反発したとき、三女のほほに平手打ちをくらわす。

西田聖志郎さんが扮する菓子職人は、さすがに鹿児島ことばの 指導をされているだけあって、セリフが自然で、演技もよく、俳優として存在感があった。当然のことだが、先日、近畿二甲会で話を伺った時の印象とは、大違いだった。

次女を追いかけてきた、津田寛治扮する気弱に見える夫が、実は次女への熱い思いから次女との関係の修復に向けて、粘り強く行動していく。

「真砂商店街をシャッター商店街にしちゃならん。そんためにもうちが先頭に立ってキバランと。」という眞平のことばにこたえるように、平川は六月燈で売り出す新商品に「かるキャン」というネーミングを提案し、これが採用される。

そして、地元の神社で行われた六月燈で、「かるキャン」は売れに売れて、完売する。

映画のラストについては、ここではこれから見る人のために伏せておこう。

《スタッフ》

企画・出演 西田 聖志郎
原作・脚本 水谷 龍二
監督 佐々部 清
「半落ち」 「ツレがうつになりまして。」などの作品がある

主題歌「月 奏」
歌・石原 有輝香、 作詞・作曲 石原 有輝香

ロケ協力 市立 中郡小学校 、市立鴨池小学校、市立鴨池中学校 ほか

甲南高等学校同窓会、関東二甲会なども映画への後援団体としてテロップにあったが、私たちの近畿二甲会同窓会の名前がなかったのがとても残念でした。

この6月2日からTSUTAYAにてDVDのレンタルが開始されているので、ぜひ一度、ご覧ください!

by rockyj | 2015-06-28 09:42  

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